過去にも修理事例がありますが、この機種もマザーボード不具合の多いマシンです
あ・・・電源もちょいちょいと不具合報告が挙がってたりします。
それだけ数も出ているマシンなので不具合報告も多くなるのは仕方ないと言えばそうなのですが・・・
さて、マシンが到着して初期診断開始~~~
電源は入りますが、この様にオレンジ点灯(通常は緑点灯)のまま起動している様子も無し。
早速、分解して中身の切り分け作業に取り掛かります。(このままではテストツールも起動しないので、分解切り分けです)
基本的なメモリ抜き差し及び交換切り分けから実施・・・
あら、起動した・・・・
まさかね~、と落ち付いて電源を切ってコードも抜いて・・・また挿してみます。
現象再発
メモリ抜き差しで直るならば、DELLのカスタマーさんがもう電話口でやってると思います。
次にCMOS電池(二次電池ですね)の抜き差し・・・抜いてから一応電圧チェックも行います。
元に戻して・・電源ON!→また起動する
電源コードを抜く→入れる→再発。
動作が不安定すぎます。
CPUの場合でも起動したりしなかったりを繰り返し。
やはり、過去の事例と同じ現象ですね・・・マザーボード不具合のトラブルです。
原因は「NVIDIA社のnForce 430MCP」と「GeForce 6150 LE」チップにあります。
前者がハードウェア制御を行っており、後者がグラフィックを担当します。
両方共にマザーボードのチップ部分でハンダで表面実装されています。
なので、パソコンの電源を入れると各部ハードウェアのチェックが起動するのですが、チップ不良が起きると、このチェックで引っ掛かります。
普段のチェックがOKだと「ピッ」とか「プッ」とか電子音が短く一回だけ鳴ると思います。
テストが正常に終わりました~の合図です。
致命的な異常が出ると、何も反応が無くなります。(最近のマザーボードでは、声で知らせてくれる物もありますね)
メモリ不良やCPU・ディスプレイが刺さって無いよ~なエラーも「ビープ音」の組み合わせで教えてくれますが、
チップやコンデンサ不良は画面が真っ暗のままor電源ランプ等でお知らせな事が多いです。
今回も例に漏れず、ハードウェア制御のチップ不良でした。
そもそも、ヒートシンクすら付いていないとかどういう事なんでしょうか
グラフィックには付いているのに・・・・それでも足りて無さそうな温度ですが
とりあえず、お客様へはチップセット異常のご報告をすると共に、修復にチャレンジする旨も報告。
100%では無いのですが、これで大抵の異常修復は可能です。
修復ツール片手に、、マザーボードとの格闘です。
チップ修復と動作確認を半日かけて行って・・・・
電源グリーン点灯!Vista正常起動確認となりました。
このまま長時間の起動試験とハードウェア動作確認も行って、特に問題なしである事も確認。
これで修復終わり!・・・・ではありません。
このままだと再発する可能性もあるので、(発熱と冷却で ハンダ熱疲労が発生する為)
チップセットにファンを取り付けてしまいます。(お客様には併せて了承済み)
ペチッペチッ・・・とファンを取り付けて、パソコンの電源と接続実施。
隣にある黒い物体はグラフィックカード(DELLの増設モデル)のヒートシンクです。
ファンの稼働試験と併せて、何度かの電源OFF・ONを繰り返し、動作試験もバッチシ!
お客様へご返却となりました。
ここ最近はコンデンサ不良と言うより、この様な表面実装のチップ不良が増えてきました。
マザーボード交換になるケースもあるのですが、修復で復旧出来るなら試すチャンスはあると思います。
「マザーボード交換です」と言われても、パソコン元気.jpまで一度ご相談下さい。
今回のお見積り
技術費
¥11000
部品代(チップセット用ファン x2個・電源分岐ケーブル・ヒートシンクセット)
¥1600
送料(ご返送分)
¥1300
合計
¥13900
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