DELL Inspiron1564 ノートパソコンにて、電源が入らない

DELL ノートパソコンのInspiron1564にて、電源が入らなくなってしまった・・・との修理依頼です。



ノートパソコンで電源周りのトラブルとなると、ACアダプタ不良以外では本体基板や電源基板のトラブルが殆どです・・・



昔はバッテリーを外したりして治った事もあったんですが、今では殆ど復旧しなくなりましたね～・・・


しかし、障害箇所の切り分け第一段階としては、バッテリーパックを外してみる事は鉄則です。





今回はお持込で到着～ まずは診断開始。



真っ赤な天板＆光沢です。


さて、まずは症状を確認・・・テスターで測った結果、ACアダプタからの電源供給はしっかり流れている模様。



電源スイッチを押しても反応なし。




バッテリーパックやメモリ・DVDドライブなど分解して取り外していきますが・・・症状変わらず。

電源スイッチ基板もテスターで導通を確認済み。


水こぼし等でスイッチ基板が腐食してスイッチが駄目になっていた事例はありますが、腐食も見られず。


スイッチ基板はただの信号を基板にトスしているだけなので、壊れる時は完全に導通も通らないんですよね・・・



ここまで分解～・・・マザーボードと周辺基板しかありません。



CPUも交換してみましたが、電源入らず・・・（たまにCPU不良の際もあるのですが）



ついでにファンとヒートシンクもお掃除実施。

この様に目詰まりしてしまうと、チップセットや基板の寿命が低下してしまいます・・・


年一回はお掃除をお勧め致します。



さて・・後は本体基板しかありません。


電源差込口のケーブルと本体基板受け側の拡大写真です。


いくつか黒いICやら茶色いコンデンサが見えますが、この内の一個から導通反応がおかしい事を確認。


コンデンサの導通反応があったり無かったりしています・・・


同型機で別基板が手元にあったので、同じく分解してテスターで測ってみると、どのコンデンサも導通無しの状態。
（メモリ不良でWindows起動不可でしたが、電源は入るので切り分けの為に分解）




導通しっぱなしと言う事は、オープン（容量抜け）で故障している可能性があります。

それでは、半田ごて二個持ちでコンデンサ交換いってみよ～！



二挺拳銃の様にこてを構えて両側から暖めて・・・えいっ！と上方へ持ち上げます。

電解コンデンサより簡単に取れますが、問題は小さいので再実装する際に苦労します。

導通しっぱなしのコンデンサを交換して・・・再び電源ON！




反応無し・・・orz



うえ～・・・コンデンサちゃうんかいっ！

この先の回路でトラブル発生となると、ちょっと手がかかりそう。







ちょっと負けた感がありますが、お客様へは本体基板の交換でお見積もりを作成しご連絡。

ご了承頂けましたので、基板を手配してサクッと交換実施。




交換後・・・再び電源ON！



無事復帰となりました。


この機種に限らないのですが、「電源が入らなくなった」の症状はどのパソコンでも発生します。

原因箇所は様々ですが、パソコン元気.jpでは修理可能です！

お気軽に下記までお問い合わせ下さい。




今回のお見積もり
技術費
￥８４００

部品代（Inspiron1564 マザーボード）
￥１２０００

合計
￥２０４００

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