状況は、電源を入れても画面表示せず何も出来なくなってしまった・・・と言う状況。
診断は業者様へ出して本体基板(マザーボード)の不具合と言う事でしたが、部品の納期が長くかかっていて、待ちきれない・・・との事。
連絡を頂いてからマザーボードの在庫を調べてみましたが、確かに殆ど流通していない状況です。
これでは、交換修理だと時間がかかってしまいそうですね・・・
が、仕様書をしげしげと眺めてみると、「ATI Radeon(TM) HD 3200 グラフィックス(AMD M780G チップセットに内蔵)」とあります。
状況は・・「電源は入るが、画面表示しない」なので、チップセット不具合の可能性があります。
もし、グラフィックチップセットの不具合だとすれば、修復処置をやってみる価値はあります。
お客様にパソコンを送って頂いて、まずは状況確認~
電源を投入しても、画面は映らず・・・メモリやCPUも診てみますが、交換しても状況は同じ。
電源は入ったままなので、回路やコンデンサと言う訳では無さそう。
やはりグラフィックのチップかなぁ~
高機能の証、ATIのロゴマークが眩しいですが、今回はコヤツが犯人臭いです。
では、バラバラと分解開始!
底面をひっくり返して、カバーを開いてみるともう犯人が見えています。(赤丸で囲ってみました)
比較的CPUコアに近い為、この辺りの発熱も高そうです・・・
更に分解を続けて~
本体基板(マザーボード)を取り出してみました。(赤丸部分がグラフィックスのコアチップです)
普段はヒートシンクと呼ばれる冷却器とファンで冷やされているのですが、ファン等にホコリが溜まっていたりすると、冷却不足に陥ります。
高機能な半面、発熱が高い為「電源ONによる発熱→電源OFFによる冷却」の温度差が大きいと、ハンダボールに亀裂やひび割れが発生します。
細かいキズやヒビが繋がって行って・・・最終的にはチップと基板表面を繋いでいるハンダが破断します。
そうなってしまうと、通電不良(接触不良)が発生し、動作しなくなってしまいます。
ノートパソコンはその形状から掃除がしにくいのですが、かといって何年も放置してしまうと
ホコリが詰まって、通気が悪くなり寿命にも宜しくない・・・と言う訳です。
電源を切って、通気口の部分を掃除機で吸って頂いても、ホコリは取れるので通気も良くなると思います。
今回は不良が発生してしまったので、チップセットの修復処置を施して、パソコン本体に組み込んで・・・電源ON!
NECロゴ表示とWindowsVista起動確認キター!
(写真撮り忘れた・・・)
しばらく稼働試験も行ってみましたが、特に問題も無さそうです。
交換修理だとお時間がかかってしまっていたお客様にも喜んで頂けて何よりです。
修復処置も100%ではありませんが、行ってみる価値は十分にあると思います。
電源は入るけど、画面表示しないよ!><
そんなトラブルであれば、まず仕様書等を確認して高機能グラフィックス搭載であれば
チップセット不良を疑ってみるべきだと思います。
修復や修理をご希望であれば、パソコン元気.jpまでご相談下さい。
今回のお見積り
技術費
¥11000
送料
¥1100
合計
¥12100
-- -- +-------------------------------------------------------------+ パソコン元気.jp 安東 孝夫 〒561-0828 大阪府豊中市三和町2-1-2 ロイヤルコート豊中二番館406 Tel: 06-4867-1155 Fax: 06-4867-1155 E-Mail: support@pcgenki.jp +-------------------------------------------------------------+
0 件のコメント:
コメントを投稿