ちょうど同じタイミングで別の方からもM5030で同じ状況になっている・・・とのお問い合わせもあり、二台同時修理となりました。
仕様を確認してみると、チップセットはATIのMobility Radeon HD 4250グラフィックスを
搭載している模様です。
Visionのシールで確認出来ますが、二年前に発売されたパソコンですね。
いつものグラフィックチップ不良の予感がします・・・
送られてきましたので、状況を確認。
天板は珍しいデザインの柄です。
まずは、電源ONで状況確認・・
うん、、確かに電源は入りますが画面表示は真っ暗ですね
んでは、、いつもの様にメモリやCPUの切り分け作業から始めます。
・・・・アレ？メモリのアクセスカバーが見当らないんですけど
取り外せるのはバッテリーだけという
ハードディスクが簡単に外せないInspiron15R(N5010）シリーズを踏襲したデザインなのでしょうか？
それにしてもメモリカバーまで取ってしまうとは
メモリはどこかと言うと・・・キーボードを分解してメモリスロットが登場します。
でも、このキーボードも底面からネジ留めされているので、昔の様に簡単にはアクセス出来ない様になっています。（固定ツメも面倒な仕様です）
確かに・・十分なメモリを積んでいれば、アクセスする事はそうそうないんですが・・・
CPUは更にその下に隠れており、更なる分解が必要です。
メモリは手持ち分と交換しても復旧しなかったので、更に分解を進めます。
CPUはAthlon II P320を使っています。
CPUは壊れにくい部分ではありますが、たま～に故障の原因だったりするので、きちんと切り分けして原因箇所であるかどうかの判断が必要です。
チップセットのトラブルっぽい症状でも、実はCPUが原因でした・・といったケースがあったりするんです。
CPU部分も交換しやすいパソコンもあれば、全部バラバラにしないと交換が出来ない物と色々です。
今回のM5030は全部バラバラにしないと交換が難しい機種になります。
メモリやハードディスクの交換も業者が行うか、分解に慣れてる人でないと難しいと思われます・・・
CPUを交換して・・電源ON！
画面復帰せず。
う～ん、ダメかぁ・・
と、なれば後は基板側のグラフィックチップセットを疑い、加熱処理を行ってみて状況の確認です。
加熱後、チップセットを冷ました上で再び組み上げて電源ON！
画面復帰を確認！
やはりチップセット（Radeon HD4250）の不良で間違い無さそうです。
仮復旧のままテストを実施し、各部動作チェックを行った上でチップ不良でのお見積もりを作成。
チップセットは手持ち在庫分がありますので、お見積もり了解を頂いて、交換作業に入ります。
チップは新しい物に交換実施し、組み上げなおして・・・電源ON！
Windows正常動作を確認。
今回の修理は完了となりました。
電源は入るが、画面表示しないトラブルでは色々と切り分けをしながら原因がどこかさぐる必要があります。
最初は仕様を調べてチップセットに何が使われているかの確認です。
NvidiaやATIのチップでは、今回の様にチップのトラブルもあれば、メモリやCPUだったり様々あるのですが、もしお困りの際はパソコン元気.jpまでご相談下さい。
今回のお見積もり
技術費
￥１１０００
部品代（ATI Radeon4250チップセット）
￥４０００
送料（ご返送分）
￥１２００
合計
￥１６２００
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