うっすらと見えている・・この状況ではほぼ液晶バックライト切れです。
2010年発売のパソコンですが、この機種に限らずTFT液晶ではバックライトに冷陰極管を使っています。
最近ではLED液晶に変わりつつあるので、バックライト切れは少ないのですが以前の液晶では、
使用時間によってバックライトの消耗時期が来てしまいます。
本体は撮り忘れ・・
パソコンを送って頂いて、まずは状況確認。
電源ON!
うん、ディスクランプが無いこの機種だと起動しているかどうかが判り難い・・・
ディスクのアクセス音はしているので、しばらく放置をしているとWindowsが起動したのか
ログイン画面がうっすらと表示。
外部ディスプレイを接続すると綺麗に表示。
ここまでの切り分けで液晶のバックライト不良と判断。
さて、、液晶を交換する為のお見積もりを作成・・・なのですが、この機種に使われている冷陰極管液晶のメーカーが、「AU Optronics」です。
BenQのグループ企業のようですが・・この型式液晶の流通が殆どありません。
LG電子やSamsungの液晶であればほぼ手に入るのですが・・どこの業者を探してもなかなか無い・・・
取引先の業者に「納期はいつごろ~?」と問い合わせすると、代替策があるとの事。
TFT冷陰極管の液晶では無くて、LED液晶のコネクタをTFT仕様に変更すればOK!との返事。
返事を待っている期間にTFT液晶も探しあてましたが、後から提案された変換方式と比べるとちょっと高値・・・
お客様へは両方の提案を行って、変換方式で修理する方向に決まりました。
手配の液晶が到着して、、開封。
ふむふむ、TFTのFLインバータ基板は要らなくなりそうです。
取り外して、変換基板に交換して下さい・・・との事。
旧液晶を外して、新液晶を組み込んで・・FLインバータは取り去って、変換基板を組み込んで・・・
動作確認の為にまずはカバーは閉じずに電源ON!
うん、LED液晶でも正常表示OKです。
最初はバックライトが暗かったのですが、BIOSとWindows側の設定で制御されてしまうようで、設定を変更すればOKでした。
動作確認も取ったので、LCD液晶を保護しているマスクカバーを閉じて完了!
アレ、、?カバーを閉めようとすると何か引っかかる。
良く見るとFLインバータと変換基板のサイズが微妙に違っており、元の場所に収めるとマスクカバーのツメが引っかかってしまい閉じれません・・・
かといって、他の隙間や場所だと液晶がたわんでしまうので場所を変える訳にもいかず・・・
試行錯誤を行って、引っかかってしまうカバーのツメを一個取り去ってしまう事にしました。
正面から見ても凹凸は判らないので、液晶を少し閉じて上から覗いて見た図です。
ノートパソコンの液晶は正面から見るとプラスチックカバーのツメで噛み込んでいます。
一個取ったので、その分隙間が1mm程開いてしまう事になりました。
画面の開閉動作やバックライト輝度には問題ありませんが、LED液晶を使った変則修理となった為、致し方ありませんでした・・・
液晶の交換作業では基本的に同型機を使用します。
同型機であれば、さくっと交換して完了です。
今回、同型機とは別で変換基板を使用したLED液晶を使用しましたが、今後の流れを考えるとTFT液晶は無くなっていくのでしょう。
流通がなくなり次第、今回の修理方法が増えてくるかもしれません。
液晶を割ってしまった・・・物を挟んで破損させた・・・
液晶画面が暗い・・・そんなケースでお困りの際はパソコン元気.jpまでご相談下さい。
今回のお見積もり
技術費
¥8400
部品代(LED液晶&変換基板セット)
¥10000
送料(ご返送分)
¥1100
合計
¥19500
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