今回は、電源が入らなくなってしまった・・との事。
内部電池は交換された様ですが・・・恐らくは接触不良か、基板の不良か・・・
とりあえず、初期診断してみる事になりました。
パソコンが到着して、まずはACアダプタからの給電からチェックします・・・19V、特に問題無さそうです。
電源スイッチを押してみますが、反応なし
んじゃ、切り分けいってみましょー!
と、ヒートシンクのカバーを開けてすぐに発覚
CPUヒートシンクを取り外してみると、CPUがロックされたままスッポン!
確かに、今回はミョ~~に硬かった・・・
この機種はグリスにあまり品質の良い物は使用してないらしく、経年劣化でグリスが固着します。
CPUとヒートシンクがくっついちゃうんですね。
でも、そこは承知で長年のコツも加えて外したのですが・・・今回は強敵でした。
幸いピンなどは曲がっていなかったので、事なきを得たのですが・・・
そこで、ふと気付きました。
「恐らく、お客様が内部電池を交換された際にもこうなったのでは・・・?」
そして、いったんスッポン!したなら固着を外さないとCPUが刺さりません。
(CPU固定レバーはロックされたままなので、ヒートシンクと固着してしまったなら挿せないのです)
そうなんです、一度剥がれていたならそれほど苦労する事もなく、ヒートシンクは外れます。
二度もスッポン!はしないのです。
とりあえず・・ヒートシンクからCPUを引き剥がさないとダメですね。
この機種に限らないのですが、一昔前のCPUは良く固着していました。
引き剥がす方法も色々あるのですが、「再加熱」させてグリスを溶かしてあげれば簡単に取れます。
一家に一台はあるドライヤーで・・・ブオオオオオ!と熱風を当ててあげます。
分かりやすいようにCPU側からもドライヤーを当てる写真を載せましたが、主にヒートシンク側から熱風を当ててあげればグリス固着は剥がせます。
あんまりCPUに直接熱風を当てるのはよろしくないのです・・・
しばらく熱風を当てた後に、CPUの縁を指で摘まんで・・・クルッと回せば外れると思います。(ヒートシンクは熱いので火傷に注意!)
固着したままCPUをグリグリしてしまうと、ピンが曲がってしまう可能性もあるのでオススメしません
曲がってしまうとCPU台座にささらなくなるので、細かい手直しも必要です。
ピンが折れちゃったりするとCPU交換です・・・
さて、、、固着は剥がせたので台座にはめて電源ON!
起動キター!
と、言う事で・・・お客様へご報告の連絡と同時にお伺いしてみます。
ヒートシンクとCPUがくっついたまま取れませんでした?
もしかして、そのまま元に戻しませんでしたか・・?
ご回答は、予想通りそのまま元に戻していた・・・です。
だからCPUが接触されてなくて電源が入らなかったのですね。
今回はこれにて作業かんりょ・・・・ではありません。
動作確認中に、「バッテリーへの給電がされていない事。」「ヒンジカバーが折れてしまっている事。」を確認。
ヒンジカバーは事前にお客様からご指摘がありましたので、カバーは用意済み。
バッテリーへの給電は・・・電源基板不良が原因でした。
BIOS上でACアダプタからの給電が確認出来るのですが、「Unknown」になっています。
通常は「65W」とか「90W」とか表示されるのですが、電源基板不良だとそれが表示しなくなります。
電源は入るんですけどね・・・このまま使うのは不安があるので、お客様へ交換を推奨。
カバー・電源基板の交換見積りOKを頂けましたので、部品手配と交換を実施。
交換後はバッテリーへの給電もバッチリとなりました。
おまけ画像
ちょうど他の機種も修理中だったのですが、、、
Dimension C521だったり・・・NECのVC300/5Dもスッポン!しやすいです。
パソコン元気.jpでは、機種問わず修理受付中です。
格安で修理させて頂きます!
今回のお見積り
技術費
¥8400
部品代(底面カバー)
¥2000
部品代(電源基板)
¥3000
送料(ご返送分)
¥1100
合計
¥14500
-- -- +----------------------------------------------------------+ パソコン元気.jp 安東 孝夫 〒561-0828 大阪府豊中市三和町2-1-2 ロイヤルコート豊中二番館406 Tel: 06-4867-1155 Fax: 06-4867-1155 E-Mail: support@pcgenki.jp +----------------------------------------------------------+
0 件のコメント:
コメントを投稿