Acer Aspire5750ノートパソコンにて、ジュースをこぼしてしまった

今回も夏らしい依頼で、ノートパソコンにジュースを零してしまい、起動させるとビープ音が鳴り続ける・・とのご相談です。




機種はAcer Aspire5750との事。


問診段階では、まだ電源が入って通電している分、状態としては軽度かもしれません。



一ヶ月ほど経過している様でしたが、ビープ音は鳴り続けたまま・・・


とりあえず、浸水度合いと故障箇所のチェックから行います。



キーボードの上から零してしまったようで、キーボード不良が疑われます。


この場合、電源投入はせずに、まずは分解してどこまで浸水したかチェックから始めます。






零した箇所の拡大写真です。

こぼしてしまったジュースがこびりついています。


でも、、零した範囲を見るとそれ程の量でも無い様です。





キーボードを分解し、パカッと開封。


キーボード下は本体基板が組み込まれている為、量によっては下まで浸水してしまいます・・


そうなった場合は、基板の腐食劣化により通電不可（電源が入らない）になる事が多いです。



今回の場合、キーボード裏側やその下の金属プレートに汚れや浸水痕が見られない為、そこまで浸水せず、キーボードで全て受け止められたと思われます。


起動時にビープ音が鳴り続けるのは、キーボードの回路がショートしてしまい、キーが押されっぱなしになっている為、ピピピピピピ・・・と鳴り続けている状態です。


不良キーボードは取り外して、ＵＳＢのキーボードを接続し、動作確認。

うん、ＵＳＢのキーボードで問題なく入力と各部テストも問題ありません。

お客様へはキーボード単品の不良をお伝えして、交換の必要がある旨をご連絡。


お見積もり了承も頂きましたので、部品手配と交換を実施。


今回の修理はこれにて完了です。



夏場はついついパソコン付近に飲み物を置きがちになるかと思いますが、ついうっかり・・零してしまう事もあるかと思います。

量にもよるのですが、こぼしてしまったらすぐに電源ボタンを長押し（１０秒から１５秒ほど）で
強制的に電源を切ってしまう事をお勧めします。

ふき取りや乾燥は電源が落ちた後に行って下さい。
（もちろん、ＡＣアダプタやバッテリーも取り外す事をお勧めします）


もし、零してしまって「電源が入らない」・「キー入力がおかしい」等のトラブルが起きていましたら、パソコン元気.jpまでご相談下さい。



本日のお見積もり

技術費￥８４００

部品代（Aspire5750 キーボード）￥3500

送料（ご返送分）￥１０００


合計￥１２９００

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DELL Inspiron1526ノートパソコンにて、画面表示しない

今回の修理日誌は、DELL Inspiron1526ノートパソコンについてです。



ちょくちょくお問い合わせがあるこの機種・・・もう情報が出回っていますが、電池消耗による
「電源は入るけど、画面が映らない・・・」状況が発生します。


今回も似た様な事例のお問い合わせで、起動しないんです・・との事でしたので、まずは診断を行って原因を探る事になりました。




この機種・・当時は値段の安さと性能と比べた際にコストパフォーマンスが優れていたとの評判で、かなりの数が出回っている模様です。


で・・・稼動から３，４年したマシンがポロポロとトラブルを起こしている状況です。



状況確認の為、電源投入ON！

電源は入りましたが、CapsLock付近のLEDがチカチカと点滅するだけで、画面は真っ暗のままです。


この機種で発生する電池消耗の典型的な症状ですね。

では、分解して内部電池の電圧チェックに入ります。



この機種・・分解にチャレンジされる方も多いのですが、パソコンの分解に慣れていないと
なかなか難しい機種に入るのではないでしょうか？

もう何十台とこの機種を分解し、組み上げて来ましたが各部にコツがいる部分があり、強引にやってしまうと・・パキッと破損してしまう箇所がいくつかあります。

この記事を書いている本日でも、同じ問い合わせがあり、分解にチャレンジし、断念された模様です・・・


さて・・電池電圧を測ってみると、やはり３Vを割っています。


この状態では、満足な電力が得られず、基板不具合に至ります。



電池消耗で動作不良に至る基板はメーカーを問わず、一昔前ではちょくちょくありました。

その名残を引きずっているのでしょうか

電池交換して、再びパーツを組み上げて・・電源ON！

うん、DELLロゴも問題無く表示されました。



さぁ、修理完了・・・と動作確認を行っておりましたが、どうにも挙動がおかしい？

Windows起動後に画面表示が明滅します。


液晶のバックライトかな・・？と考えましたが、Windowsのタスクバー上でバッテリアイコンが表示したりしなくなったりしています。


これはもしや・・と、ACアダプタの電圧もチェックした所・・・



こちらも電圧がかなり変動しています。


通常は１９Vde安定して出力していなければなりませんが、１９V～１７Vの間をいったりきたり・・
その度にバッテリ駆動とACアダプタ駆動に切り替わっている状態でした。


バッテリ駆動では画面の明るさを少し絞って表示する為（省エネモードですね）、頻繁に切り替わると、激しく明滅する状態になります。

ACアダプタも電圧不安定の為、交換が必要です。


こちらの予備アダプタでは、画面の明るさは安定して出力できているので、バックライトでは無く、アダプタの不良で間違いありません。

お客様へは、内部電池消耗とACアダプタ不良の原因をお伝えして、お見積もり作成。


ご了承頂けましたので、部品手配と交換を実施。


部品交換後、BIOSとWindows各種ソフトのアップデートも行って、修理完了となりました。

パソコンのメーカーによっては、簡単に分解できる機種もあれば、かなり難しい機種もあります。

「これ以上曲げる・・開けると壊れそう」と言う感覚は長年の経験で身につきましたが、慣れないうちはバキッ・・と破損させてしまう事も大いにありえます。

もし、パソコンのトラブルでお困りの際はパソコン元気.jpまでご相談下さい。

今回のお見積もり
技術費
￥８４００

部品代（内部電池）
￥４２０

部品代（ACアダプタ）
￥２５００

送料（ご返送分）
￥１２００

合計
￥１２５２０

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DELL Studio1558ノートパソコンにて、水をこぼしてしまった

ここしばらく更新が止まってしまい、久しぶりの日誌となってしまいました・・・

少し別の案件で時間が取られてしまった所為もあり、お問い合わせを頂いている案件に
ついても全力でこなしていると、日誌を書く時間が減ってしまいました。


ご心配をおかけしてしまい、申し訳ございません。

書いていない間にもハンダ不良の問い合わせやハードディスク交換・新規パソコンの手配など
色々と書き溜めているのがあるのですが、ここ最近増えてきているのは


「液体こぼし」によるパソコンの起動不良です。



今年の夏は去年よりも暑い為か、パソコンを使いながら飲み物を飲んでいるシーンが多いのでしょう。


つい、うっかり・・でキーボードやパソコン本体にかかってしまう事があるかと思います。

対処方法としては、すぐに電源を強制OFFにし、十分に乾燥させて電源が入るか・・なのですが、こぼした量があまりに多いと基板にまで浸水し、故障の原因となります。


量が少なくて、かつ運が良ければ・・何事も無かったかのように起動するパターンもあります。




今回の修理依頼では、起動は出来ていたのですが、数日経ってから調子が悪いとの事。


DELL ノートパソコンのStudio1558のタッチパッド部に少量入り込んでしまい、数日乾燥させたが、電源が入らない事が増えてきたとの事。


タッチパッドの部分から基板にまで浸水した可能性があります。


とりあえず診断を行って状況確認となりました。




天板が鮮やかなピンク色です。

カスタマイズ仕様の天板ですね。


とりあえず、電源スイッチを押してみますが・・反応無し。


では、分解して状況確認です。

タッチパッドから漏れてしまっているので、分解してすぐに該当箇所まで到達。




タッチパッドを取り外してみると、端子の部分が汚れています。

制御用の基板が液体で腐食してしまい、ショートしていたようです。

その為、回路上で電流の保護が働いて、スイッチを押しても無反応・・と考えられます。


実際にタッチパッドを外して電源スイッチを押すと、電源ONを確認。


タッチパッドを取り付けると・・無反応。

この様な状態でした。



本体基板にまで浸水しているか確認しましたが、量が少なかったのか基板自体は綺麗な状態でした。


タッチパッドは腐食しているのですが、今回はそれ程酷い腐食でも無さそうです。


ショートした部分を清掃して再度ハンダ付けしてあげれば、復旧可能と思われましたので、基板クリーナーとハンダこてを早速準備。


クリーナーで清掃して、乾燥を待っている間に他の部分もお掃除しちゃいます。




CPUファンの通機口もホコリで詰まっていましたので、綺麗にお掃除実施。


このまま放置してしまうと、基板自体にダメージが蓄積し、チップセットの故障やCPU不良に繋がります。

定期的なお掃除をお勧め致します。


もちろん、全部分解は難しいと思いますので、機種によってのお掃除方法などご不明点ありましたら、パソコン元気.jpまでご連絡下さい。

さて・・乾燥も終わったので、端子のハンダ付けを実施。

錆も綺麗に取れたので後は単純なハンダ付けで完了です。


再び取り付けて・・・電源ON！


問題なく起動確認できました。


今回はこぼした量とその場所がまだ良かったのか、ラッキーだったと思います。


バッシャァァァ・・と派手にこぼしてしまうと間違いなく基板にまで浸水です・・・



お客様へはタッチパッドの回路ショートが原因である事をお伝えして、手直しでの復旧が可能とご報告。



今回の修理は完了となりました。

他の機種でも、同じ様に液体こぼしでパソコンの調子が悪くなったマシンが修理中ですが
この経緯についても後ほど記載しようと思います。



熱中症予防の為にも、クーラーや飲み物は必須です。

ただ、気をつけていても時とした不注意でこぼしてしまう事はあると思います。


パソコンの調子が悪くなってしまった時は、パソコン元気.jpまでご相談下さい。


今回の作業費

技術費￥８４００

ご返送の送料￥１１００


合計￥９５００

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HP dv6aノートパソコンにて、画面表示が崩れる

本日のお問い合わせは、HP製　dv6a　ノートパソコンでのご相談です。



画面表示が二分割されており、外部ディスプレイを接続しても、二分割されたまま・・・との事。



外部ディスプレイでも同じ症状であれば、本体基板側から出している映像出力に問題が発生していると考えられます。





仕様を調べてみると、 ATI Mobility Radeon HD 4250か5650が搭載されているようです。

お客様からのご指摘でも「チップセットの不具合ではないか？」との相談でしたが、私もそう思います。



パソコンが到着。

HP仕様だな～と分かる天板模様です。




電源ONをして、画面表示はどうなるかと言うと・・・



こうなってます。

一見すると、あれ・・・普通だよね？と思われますが・・・


何言語？と言わんばかりの文字化けです。



CPUやメモリ不良でこの様な症状は滅多に起きないので、切り分けとしてはチップセットから攻めて行く事にします。






分解、分解・・といつもの様にパーツ毎に分解していきます。

このノートパソコン、コネクタが差し込み式なんですね・・・ちょっとやり難いパターンです。



あまり抜き差しをしていると金属端子が痛み易いと思うんですよね・・・




キーボードとパームレスト上部のカバーを取り去った図です。

緑色の基板が見えていますが、これが本体基板です。


更に分解を進めます。




液晶画面、トップカバーを取り去って、本体基板が取り外し出来るのですが、基板裏側に

該当と思われるチップセットを発見。


他のメーカーでも使われている見慣れたチップです。

見慣れている理由は、修理が多いからなんですよね・・・



まずはチップの不良か見極める為に加熱処理して、動作確認を行います。


再び組み上げて・・・電源ON！





うん、画面の文字化けが直りました。


と、言うことはチップに使われているハンダの不良が考えられます。


熱疲労によるハンダ劣化で、亀裂クラックが起こり、電気的な接触不良が発生します。


一旦不良が起きたハンダはリフローの加熱で溶けて動作可となりますが、また再発してしまうリスクを抱える為、普段はハンダ塗り直しの作業でご提案しております。



診断段階でのリフローで復帰しない場合は、チップセット自体の不良か、基板そのものの不具合として、交換後提案となります。


今回の場合は、ハンダ劣化によるものなので、リボール作業でご提案です。


お見積もり了解を頂いて、リボール作業後に動作確認・・・





OK！問題なく画面表示確認出来ました。




先の不具合画面と比べてみると、一目瞭然です。

今回の修理はこれにて完了となりました。


他メーカーの不具合事例でも、「電源を入れても画面表示しない」や「画面表示が崩れている」症状でご相談が舞い込んできます。

デスクトップ・ノートパソコンのどちらでも起こり得る症状ですが、仕様を調べてみると不具合の多いチップが使われている事が多いですね・・・

お困りの際はパソコン元気.jpまでご相談下さい。

今回のお見積もり
技術費
￥１１０００

合計
￥１１０００

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東芝 Dynabook TX/66FBLにて、キーボード・メモリ・AC差込口不良

今回のご相談は、東芝製　ノートパソコンのDynabook TX/66FBLです。


いくつかの不具合があり・・・

１・ACアダプタを差し込んでも充電されない。

２・キーボードのいくつかのキーが入力不可。

３・メモリでエラーが出ている。


この三つの不具合があります。


１と２はお客様で確認され、３については近所の家電量販店での診断で判明したそうです。


以前は、別の機種で修理対応させて頂きましたが、今回はリピーターとしてのご相談となりました。



ありがとうございます。




パソコンを送付して頂いて、まずは診断開始。

ACアダプタは差込口を触っても通電がされていない状態。向きを色々といじってみてもダメです・・


バッテリーでとりあえず起動させて、テストを動かしてみましたが、キーボードの入力不良と、メモリエラーを確認。

ここまでは事前情報の通りの不具合です。



後、タッチパッドが動いていない様子・・・これは新しい箇所の不具合っぽいですね、、



では、切り分け開始します。


ACアダプタはこちらの備品と取り替えてみても・・・ダメです。認識されません。

基板か差込口受け側の接点不良と考えられます。



バラバラに分解してみて・・・ハンダ割れ等が無いか確認します。

分解途中で気づきましたが、キーボードには液体こぼしの跡がありました。


これが原因でキー入力不良となっている様です。




このTX/66FBLはACアダプタ差込口が独立した構造でした。
 
接点部分を見てみますが、受け側の金具がちょっと変形気味・・・

テスターで導通を図ると通電はされているので、接点部分の接触不良と考えられます。



金具をちょっと手直しして、再びACアダプタを差し込んでみます・・・



お、、いけ・・・る？


ちょっと向きによっては認識しない事がありましたが、通電はするようになりました。


しかし、手直しを行っても金具の劣化で通電したりしなかったりがまた起きそうです・・・

この部品は交換してしまう事にします。



お客様へは、上記三点部分の部品不具合「ACアダプタ差込口」と「メモリ」と「キーボード」の
交換が必要な事と、タッチパッドの部分にも不具合が見つかった旨もご連絡し、お見積もり作成。


実は、事前にこのパソコンのSSD化やWindows7化でご相談も受けていたのですが、お見積もりに加えると、安いタイプであればWindows7のパソコンが買えてしまいそうな金額でした。
（海外モデルで安いタイプだと３万少し出せば買える時代になりました）

 
お客様へは、このパソコンを修理して、SSDやWindows7も可能ですが、新しいパソコンにSSDを搭載する事も、そのまま使う事もこのお値段で可能な旨をご連絡。


ちょっと迷わせてしまいましたが、今回は最低限の箇所を修理する方向と

新しいパソコンを追加購入する事で決定。



部品手配を行い、上記三点部分の交換と言う事で修理続行。


タッチパッドは、外付けマウスを繋いでしまえば、そちらで問題無くマウス操作が可能です。

部品交換後、ACアダプタの差込も問題なく、通電確認。


くりくり動かしてみても、問題ありません。

キーボード・メモリも交換し、ハードウェアテストで動作確認もOK。


今回の修理は完了となりました。




複数個所の不具合発生や、交換が必要な修理もあります。（パソコン落下によるもの・・など）

その場合は、修理費と新規購入とでお見積もりを作成し、お客様にご連絡致します。

最近は新規購入でも安くなってきているので、どちらにするか迷う所ですが・・・


パソコン元気.jpでは、お見積もり作成までは無料にて行っております。

決断に迷うことがありましたら、ご相談下さい。

今回のお見積もり
技術費
￥８４００

部品代（TX/66FBL キーボード）
￥３０００

部品代（Castor SoDDR2-1G-667　増設メモリ）
￥２５００

部品代（TX66/FBL用　ACアダプタジャック）
￥１２００

送料（ご返送分）
￥１１００


合計
￥１６２００

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