電源が落ちてしまう、または電源が入らないとのご相談がありました。
電源コネクタ付近に触れると通電が切れてしまい、バッテリーを消費し続けた結果
電池切れで落ちてしまう様になってしまったとの事。
この症状では、電源コネクタの接触不良が疑われます。
とりあえず、内部確認の為、パソコンを送付して頂きました。
パソコンが到着しましたので、状況の確認・・・
電源コード自体には接触不良は無く、テスターで測定しつつ、ケーブルや挿し込み口の
コネクタを触ってみましたが・・・特に問題無さそうです。
となると・・パソコン内部の受け口で問題が起きていると言う事になります。
パソコン内部を分解してみて・・・
基板の状況確認だけなら、液晶は外さなくても良いタイプですね
挿し込み口はこの写真右上の方にあります。
NH77の電源周りは、挿し込み口が分離しているタイプでした。
基板直結に刺さるタイプだとハンダ付けが剥がれている可能性もありましたが、今回は部品交換かな・・・？
液晶を固定している金具を外して、中身のコネクタを確認します。
この状態でACアダプタを差し込んでぐりぐり動かしてみます・・・
何だか左右に動きすぎな気が・・・遊びのスペースが多い感じです。
じゃぁ、コネクタを取り外してみて状況確認。
って・・・コネクタのケーブルが根元で切れていました。
左右に遊びのスペースがある所為か、挿し込みのコネクタが動きすぎて、ケーブル根元に
負荷がかかってしまったと思われます。
Acerのノートパソコンでも同じ様にコネクタ付近の固定が弱く、同様の症状が起き易い機種もありましたが、富士通でもそうなのですね・・・
根元部分は再ハンダ付けと、絶縁テープで固定します。
そして、肝心のコネクタが収まっていたケース部分は、接着剤を使い再固定化実施。
元々、接着剤とケースの敷居で固定されていた様ですが、ケースの敷居にヒビが入り
遊びが出来てしまった模様。
樹脂で固めたかったのですが、この部分は先の液晶固定金具がピタッと収まる部分なので
盛り上がってしまう傾向がある樹脂系が使えません・・・
接着剤は割り増しで塗っておき、ガッチリ固定化されたのを確認して、組み上げ開始。
組み上げてからも、きっちり充電と通電がされている事を確認し、今回の修理は完了です。
富士通のNHシリーズを全部分解した訳ではないですが、もしかすると、、この構造では
挿し込み口の耐久が弱い気がします。
もし、電源が入らない・・途中で電源が落ちてしまう等の症状が出ていましたら、パソコン元気.jpまでご相談下さい。
今回のお見積もり
技術費￥８４００
送料（ご返送分）￥１０３０
合計￥９４３０
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