ノートパソコンの場合、電源をすぐに切ってしばらく(一週間以上)乾かしてどうか・・ですが
恐らくは液体の不純物が残ってしまい、チップやコンデンサが腐食しているケースが殆どです。
その為・・・電源スイッチを押しても、「電源が入らない」事が多いトラブルです。
基板内部にまで浸水しているかは、一度診断を行ってみてどうか・・ですが、今回も
パソコンを送って診断となりました。

PORTEGE R830は海外向けのモデルですね
液体こぼしの場合、症状確認より内部確認を優先します。
バラバラに分解開始!
・・・・と、簡単に書いていますが、結構苦戦。
ノートパソコンのキーボードは大抵ツメかネジで固定ですが、薄型ノートの場合は
何と「両面テープ」で固定されています。
実際に外そうとすると手の感触で分かってしまう程、がっしりと接着されています。

液体こぼしはキーボード上部から浸水していると思われる為、恐らくキーボードは駄目でしょう・・・
両面テープの場合、剥がす力にキーボードが負けてしまい、湾曲しやすいんですよね
思いっきり加熱処理すれば、テープが軟化するので取り外しやすくなりますが、
今度はパソコンのフレームが熱に負けてしまう悪循環が発生します。
この辺は経験でしか無いのですが・・・

それでも、ミチミチ・・・と音を立てながらキーボードを剥がします。
ちなみに、基板側への浸水はありませんでした。
びっしりと両面テープ用のセロハンシートがキーボード直下にあったので、浸水を免れた模様です。

キーボードを取り外して電源ONを行うと電源投入が確認出来ました。
キーボード内部での腐食、ショートが原因だった模様です。
お客様へはキーボードのみの交換で問題無い旨をお伝えし、お見積もり作成。
ご了承頂きましたので、部品手配と交換実施。
今回は海外モデルですので、英語キーボードを手配です。
液体こぼしの場合、慌ててしまいますがまずは電源ボタン長押しによる強制電源OFFか
ACアダプタ・バッテリーを外しての電源OFFをお勧めします。
(ショートさせないように)
とりあえずキーボードなどは触らずに、パソコン元気.jpまでご相談下さい。
今回のお見積もり
技術費 ¥8400
部品代(PORTEGE R830 英語キーボード)¥3163
合計¥11563 (今回は着払いにてご返送)
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