少し別の案件で時間が取られてしまった所為もあり、お問い合わせを頂いている案件に
ついても全力でこなしていると、日誌を書く時間が減ってしまいました。
ご心配をおかけしてしまい、申し訳ございません。
書いていない間にもハンダ不良の問い合わせやハードディスク交換・新規パソコンの手配など
色々と書き溜めているのがあるのですが、ここ最近増えてきているのは
「液体こぼし」によるパソコンの起動不良です。
今年の夏は去年よりも暑い為か、パソコンを使いながら飲み物を飲んでいるシーンが多いのでしょう。
つい、うっかり・・でキーボードやパソコン本体にかかってしまう事があるかと思います。
対処方法としては、すぐに電源を強制OFFにし、十分に乾燥させて電源が入るか・・なのですが、こぼした量があまりに多いと基板にまで浸水し、故障の原因となります。
量が少なくて、かつ運が良ければ・・何事も無かったかのように起動するパターンもあります。
今回の修理依頼では、起動は出来ていたのですが、数日経ってから調子が悪いとの事。
DELL ノートパソコンのStudio1558のタッチパッド部に少量入り込んでしまい、数日乾燥させたが、電源が入らない事が増えてきたとの事。
タッチパッドの部分から基板にまで浸水した可能性があります。
とりあえず診断を行って状況確認となりました。
天板が鮮やかなピンク色です。
カスタマイズ仕様の天板ですね。
とりあえず、電源スイッチを押してみますが・・反応無し。
では、分解して状況確認です。
タッチパッドから漏れてしまっているので、分解してすぐに該当箇所まで到達。
タッチパッドを取り外してみると、端子の部分が汚れています。
制御用の基板が液体で腐食してしまい、ショートしていたようです。
その為、回路上で電流の保護が働いて、スイッチを押しても無反応・・と考えられます。
実際にタッチパッドを外して電源スイッチを押すと、電源ONを確認。
タッチパッドを取り付けると・・無反応。
この様な状態でした。
本体基板にまで浸水しているか確認しましたが、量が少なかったのか基板自体は綺麗な状態でした。
タッチパッドは腐食しているのですが、今回はそれ程酷い腐食でも無さそうです。
ショートした部分を清掃して再度ハンダ付けしてあげれば、復旧可能と思われましたので、基板クリーナーとハンダこてを早速準備。
クリーナーで清掃して、乾燥を待っている間に他の部分もお掃除しちゃいます。
CPUファンの通機口もホコリで詰まっていましたので、綺麗にお掃除実施。
このまま放置してしまうと、基板自体にダメージが蓄積し、チップセットの故障やCPU不良に繋がります。
定期的なお掃除をお勧め致します。
もちろん、全部分解は難しいと思いますので、機種によってのお掃除方法などご不明点ありましたら、パソコン元気.jpまでご連絡下さい。
さて・・乾燥も終わったので、端子のハンダ付けを実施。
錆も綺麗に取れたので後は単純なハンダ付けで完了です。
再び取り付けて・・・電源ON!
問題なく起動確認できました。
今回はこぼした量とその場所がまだ良かったのか、ラッキーだったと思います。
バッシャァァァ・・と派手にこぼしてしまうと間違いなく基板にまで浸水です・・・
お客様へはタッチパッドの回路ショートが原因である事をお伝えして、手直しでの復旧が可能とご報告。
今回の修理は完了となりました。
他の機種でも、同じ様に液体こぼしでパソコンの調子が悪くなったマシンが修理中ですが
この経緯についても後ほど記載しようと思います。
熱中症予防の為にも、クーラーや飲み物は必須です。
ただ、気をつけていても時とした不注意でこぼしてしまう事はあると思います。
パソコンの調子が悪くなってしまった時は、パソコン元気.jpまでご相談下さい。
今回の作業費
技術費¥8400
ご返送の送料¥1100
合計¥9500
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